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クラーク生が農業体験ボランティアに参加しました!

クラーク生が農業体験ボランティアに参加しました!

佐野市飛駒町での楮(こうぞ)の新芽摘み6月12日(土)実施
 栃木県農業振興公社様からの紹介により、今年度最初の農業体験ボランティアに参加してきました。楮という紙の原料となる植物の茎の部分の皮が綺麗に収穫できるよう新芽を摘んで、節が表皮にできないようにする作業を行いました。
 佐野市は江戸時代から紙作りの歴史があり、彦根藩城主の井伊直弼の管理下にあり、稲作と並行して紙の原料である楮の栽培にも力を入れていたそうです。大正時代には20件以上の紙漉き屋が軒を連ねて盛況だったようです。
 しかし、戦後の生活様式の変化とともに西洋パルプが台頭し、手漉き和紙の需要はどんどん失われ、現在では和紙作りで生計を立てる農家はいなくなってしまったようです。
 そんな中、平成4年にまちづくりの一環として地元のボランティアの力で飛駒和紙保存会が設立され、ユネスコの無形文化遺産に「和紙」が登録されて以降、飛駒和紙の注文や紙漉き体験の申し込みが相次ぎ、テレビ番組や情報誌に取り上げられるケースが増えたとのことで、太川陽介さんと蛭子能収さん、南明奈さんも旅番組で訪れたそうです。
 ちなみに現在の和紙の使い道としては、佐野市内の公立小中学校の卒業証書や行灯、ちぎり絵の素材として利用されています。
 みんな一生懸命作業をしていました。